熊本大地震では、今までにない前震・本震の2度の震度7の揺れがありました。前震で構造体がゆるみ、本震で倒壊するという現象が、多く見られた。
この大地震に負けない、木造建築にするには、どのような対策をとればよいのだろうか。今回倒壊した住宅を分析すると
① 多くの耐力壁が、筋交いであった。(近年、筋交いの耐力の問題が取りざたされている)
(筋交いを釘で取り付けることが、一般的ですが、その筋交いに節があったりして、所定の強度がでない。筋交いの釘が、地震の際抜けてしまう。座屈するなどの事例がみられた。)
② 新耐震基準後の建物でも、1階の壁量不足による残留変形、1階部分の倒壊がみられた。
(壁量不足のためか、1階部分の倒壊の事例もある。)

熊本大地震での筋交いの座屈
また、建物のコーナー部の接合部(柱と土台と基礎)を耐震金物で強くすることも大切である。
上記のような事例より、震度7に負けない木造建築にするには。
① 住宅の耐震性能を満たすための、構造計算をする。
② 建築基準法の耐震等級より、(基準法の耐震等級1)より、上のランクの耐震等級にする。基準法の1.25(等級2)、1.5(等級3)
またはそれ以上にして、大地震後も住み続けることが、可能な住宅をつくりたい。