Q17.省エネルギー向上のための改修設計・工事(2)の要点

設備の省エネルギーの改修には

①暖冷房設備改修

最近の暖冷房設備の省エネルギー性能の向上は著しく、効率の良い新しい機器に取り替えることは、暖冷房の削減に有効な手段となります。住宅のエネルギー消費は、暖冷房設備が全体の約の30~60%を占めると想定されている。

②換気設備改修

平成15年の建築基準法の改正以降、住宅では、シックハウス対策として、機械換気設備の導入・ホルムアルデヒドなどを発散する建材の使用制限と合わせ年間を通じて、居室に1時間当たり0.5回以上の有効換気量が求められている。

③給湯設備改修

温暖地の住宅の1次エネルギー<石油・水力・原子力・太陽光等自然から得られるエネルギー>消費量の約1/3は給湯用途とされ、給湯設備の省エネルギー措置は重要である。エコジョーズは、熱効率が従来型より高効率となっている。

④照明設備改修

高効率型光源及び照明器具への交換、調光やセンサー・タイマーの設置、多灯分散照明方式などの手法がある。LED照明は、省エネと共に器具の長寿命により高所に取り付けも検討されたい。

⑤高効率家電機器の導入

住宅の消費電力のうち、約20%はテレビや冷蔵庫といった、一般家電による(2010年の水準)。現在保有している家電の種類と製造年代によって、買い換えた場合デモ、数年でイニシャルコストや、製造時のエネルギーを補うこともできるものもある。

⑥コージュネレーションシステムの導入

コージュネレーションシステムは、オンサイトで発電し、発電の際に発生する熱を住宅内で使用することにより、エネルギーの総合利用効率を高めることのできる機器です。(既存給湯設備改修を含む。)

その他 太陽光給湯システム・太陽光発電システムも検討する必要がある。

 

2020年12月08日